第4代目 指揮者 

作間令子先生
「・・・ここまでの物語・・・」

 
 もっとも長くお世話になっている先生で、今はもう、やまなみの作間か、作間のやまなみか・・・とまで定着した存在である。

 かつて、朴谷先生に「6月の合唱祭までだよ」と言われ、その6月が過ぎようとした頃、「私よりも優秀な音楽家がいるから」と朴谷先生に紹介され、作間先生を訪ねたことがあった。その時はまだ、お嬢さんがお二人とも幼く、断られても仕方ないとあきらめたものだった。

 3年後、朴谷先生の転勤にあたり、いよいよ必死の思いで再度お願いに伺ったところ、あっさりと引き受け
ていだだき正直なところ、頭を擦り付けてもと覚悟を決めて出かけた身としては、ちょっと拍子抜けしたような感じだった。

 だが、そのさばさばしたところが、先生の魅力でもあったのだった。無理矢理お願いしておきながら、ろくな謝礼も出さない合唱団なのに嫌な顔など全く見せず、逆にコンパなどには身銭を切って差し入れを続けてくれる頭の下がる先生である。
 
 芸大出の女性音楽家!つうんとして神経の鋭い近寄りがたいイメージ・・・が、まるで違うのである。
だが、やはり音楽の練習となるとプロの指揮者に変身する。リズムの曖昧さ、音程の不正確さ、歌詞の不明瞭さ、どんな些細なことでも、先生の耳をだますことは出来ない。先生はあくまでも完璧を目指している。
 
 先生の考えの中で「お金を頂いて来て頂く限りは単なる習いもののおさらい会であってはならない。最高の舞台を作り上げなければならない」と言う思いが強いのだ。だから練習もいい加減で妥協する事はないのである。

 苦しいけれどその苦しさの深さを深く味わってこそ本番での深い感動をつかむことが出来るのだ
  
 先生は普段そんな事は言わないけど、先生のひた向きさはひしひしと伝わってくるのだ。
 
前代団長 村越英男

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